2023年度長野遠征レポート

『第35回全日本生涯野球大会』通称"おとうさんの甲子園"が6月3・4日に開催され、コメッツからは代表選手17名と応援団2名が参加しました。当日朝まで悪天候で開催が危ぶまれていましたが、雨による交通トラブルを乗り越え3戦を戦うことができました。

普段は別々のチームですが、クラブを代表し、連覇を目指して全員が熱い気持ちで臨みましたが、あと1歩のところで優勝を逃し、2勝1分(ジャンケンで敗戦)で準優勝となりました。

野球以外にも行き帰りのバス、宴会、温泉と楽しい大人の遠足でした。ホームページの内容をご覧いただき、来年更に多くの方々の参加をお待ちしています。(代表石井啓之)

プレー写真
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第1戦 15安打!打ち合いを制して初戦を逆転勝利!


【監督談話】今回参加の皆様お疲れ様でした❗ 久し振りの長野で第一戦監督の指名を受けました関です。勝利しないと宴会が盛り上がらないプレッシャーでした(笑) 結果は東秩父ヒーローズに10vs5で勝利❕ 笑顔で宴会が出来ました。コメッツの心髄は楽しく全員野球で勝利です。17名は難しかったのですが、楽しめた初戦でした。有り難うございました。(E14関)

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【試合経過】行きのバスの中で第1試合の関監督より、テーマとしてゴロを転がす意識(3つのプレー)の重要性が語られた。台風の影響でバスが遅れて現地に到着。試合時間が1時間20分に短縮。3~4回位での試合終了が予想された。また、到着後すぐの試合開始となり東京コメッツは準備不足も懸念される中、長野遠征第1試合が始まった。

先攻の東秩父ヒーローズは、東京コメッツの守備の乱れを突き、エラー2つと盗塁でワンアウト1.3塁とし先制のチャンス。ここで4番、5番に連続長短打が出て3点を先制。コメッツの先発エース高島は粘る6番打者を三振に。次打者にしぶとくセンター前に運ばれさらに1点を追加され計4点を取られるが、制球力がありボールは走っていた。

これに対して、初回から4点ビハインドの東京コメッツは、東秩父先発投手の立ち上がりのコントロールの乱れを突く。先頭数見がフルカウントからしぶとく四球を選び、馬目のサードゴロエラーと3番久保田の腕へのデッドボールでノーアウト満塁とした。4番毒舌王葛谷は綺麗なライト前ライナーのヒットで2点を返した。続く5番長野に人生をかける男嶋村もレフトへのヒットで3点目を入れ1点差に。2.3塁1打逆転のチャンスが早くも到来。ツーアウトとなるが、ここで長野担当石井啓。インコースをまるで狙っていたかのような、前足を開き腕をたたんで鋭く回転する技ありのスイングで、ボールはレフト線を破る。ボールが外野を転々とする中、大激走の3塁打。逆転に成功。東京コメッツベンチは大盛り上がり!お祭り騒ぎとなった。ワッショイ。

2回表、コメッツエース高島は、死球と2塁打で1.3塁のピンチを作ったが、早めに追い込む制球が出来、三振2つと外野フライで0点で切り抜けた。捕手嶋村の好リードも光った。2回裏のコメッツは、コントロールが定まらない相手投手から千葉、川嶋、田村の連続四死球でノーアウト満塁。1番数見の内野ゴロの間に追加点を入れ、リードを広げた。

3回の東秩父は中軸3番、4番の連続外野オーバー2塁打で1点を返す緊迫した展開が続く。

3回裏のコメッツは、相手エラー、3連続四球、高島の上手い流し打ちライト前ヒットとワイルドピッチで着実に加点し、川嶋の押し出し四球で10点目を入れた。そこで時間切れとなり勝利を手にした。結果、3回5対10東京コメッツ勝利。

投手の制球の違いが勝敗を分けた。東京コメッツは終始明るく、見方もヤジるほど(苦笑)声も出ていて、元気よくプレイしていた。選手起用等、関監督の采配も良かった。

長野初日の勝利は必須だった。夜の宴会の酒がさらに美味く、盛り上がるために!おめでとうございました。さあ、風呂と飯と祝勝会へGO~!笑笑 [解説 88久保田]

第2戦 タイムリーで一時逆転も終盤に同点を許す!


【監督談話】第2試合、監督の数見です。第1試合が良い試合でしたのでその流れに乗れず申し訳ありません。全員が全力を出し好プレイ有りミス有り素晴らしいバッティング有り、ふじねえ、たかこさんの応援で楽しい野球が出来ました。最後に魔のジャンケンはコメッツ野球選手の優しさが相手に勝ちを譲ったのです。それでも野球は楽しいね。(A90数見)

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【試合経過】石井長野担当が去年と同じ旅館を指名。初戦の勝利と美味いニシンと女将のキレイさも多少加わった人もいて、宴会はおおいに盛り上がった。その反動か?翌朝は二日酔いのメンバーや朝食に遅刻する者もいて…いや、4時に起床し入浴後、試合に向けてストレッチを行うメンバーもいて長野遠征の取り組みも人それぞれだ。

2日目第1試合は前日と同じ球場で晴天のもと、数見監督指揮で行われた。対戦相手は「岡谷愛球会」、長野県のチーム。

先攻のコメッツは、2番田村の技ありライト前ヒットと3番高島の左中間を破る痛烈な2塁打でいきなり2,3塁先制のチャンス。ここで初日から好調の4番嶋村がしぶとくライト前に運び1点。その後ダブルスチールに失敗するも積極的な走塁は好評価。続く長野絶好調二日酔い葛谷は、嫌な流れを絶つきれいなセンター前ヒットで2点目を入れた。

コメッツ先発の久保田は前日からのスライド登板。初回ピッチャーライナーを右手に食らうが、大事に至らず。しかしランナー1,2塁からライトにポテンヒットを打たれ1失点。さらに四球で満塁となったが、サードゴロを川嶋が華麗にさばき、ファースト大畠が下がりながら好捕。追加点を許さず2-1で初回が終った。

2回裏のコメッツは守備が光った。ワンアウトでランナーをセカンドに置き、9番打者の小フライをライト馬目がジャンピングキャッチ、すぐにセカンドへ送球。これがダブルプレートなった。たかこさん、ふじこさんの歓声も上がり、なにやら馬目デーの予感。

投手久保田は3回に死球でランナーを出し、スリーベースヒットを打たれ2点を取られ逆転される。

長野生涯野球は投球制限3回のため、4回からエース高島登板。先頭打者にセンターライナーを打たれたが、センター馬目が定位置で構えた頭上をはるか超えて、いわゆる目測を誤った格好となり打者は3塁へ。ノーアウト3塁のピンチに。ん?やはり馬目デーか?しかし高島は次打者のスクイズにうまく対処し打者をアウトに。その後川嶋へのショートゴロとピッチャーフライで切り抜けた。さすが大魔神である。さあ逆転だ!そんな雰囲気が高まる!

予想通り勢いの出たコメッツは5回表、この回先頭の高島、嶋村の連続レフト前ヒットでノーアウト1,2塁のチャンスを作った。ツーアウトとなるが7番久保田はこれまでノーヒット、どうにかしたい一心で打った打球はフラフラと上がりライト線へポトリ。高島が生還し1点。なおも1,3塁。久保田盗塁の後、8番この日のラッキーボーイ?馬目が高めの球を見事に叩き、打球は左中間を深々と破った。ボールは外野フェンスまで到達する2点勝ち越しツーベースだ。やはり目立つぜ、馬目デー!5-3。コメッツ2点リードで最終回へ。

先頭の代打佐藤ハチロー86(長野限定)は台風の影響で前日の試合に間に合わず、これが初打席。そんな打ちたい心情を我慢し四球となり、続く千葉もファースト後方のヒットで続いた。ワイルドピッチでそれぞれ進み、ノーアウト2,3塁の絶好の追加点のチャンス。ここで石井啓。前日の3塁打激走を誰もが期待したが、今日はレフトフライに終った。残念。数見監督はさらに代打攻勢。ラーメン小池さんこと広中。バントけん制などで揺さぶりカウントを有利にしたがレフトフライに。1番にもどって川嶋もサードゴロ凡退。試合後、悔しさのあまり、帽子を顔にかぶり寝転ぶ姿も。学生時代を思い出す。大きな追加点のチャンスを逃し、微かに不穏な空気が流れた。

6回裏、最終回岡谷の攻撃。2点差。岡谷の先頭打者は12番。ちょこんと出した打球がセンター前ヒットに。プラスパスボールでノーアウト2塁のピンチ。しかし高島は、ストレートで押し込み、見事2者連続三振でツーアウトとした。「あと1人!」コールがコメッツメンバーの内心こだまする。そして次の3番打者の打球は平凡なセンターフライ。センター馬目は定位置から3,4歩右へ。出したグラブから無常にもボールがものすごい勢いで飛び出し、左中間を転々。レフト清水は唖然とし一歩も動けず。結果打者は2塁へ。ランナーは生還、1点差に。○○デー…怖くて書けません。

続く打者は4番、一塁は空いている。まだ1点リード。どうするか、バッテリーは勝負を選択。その初球渾身のストレートが少し高めに、バッターはヒッティング。同時にセカンドランナーはスタート。エンドランをかけてきた。打球は当たりの良いセンター前ヒットとなり、ランナーはサードベースを蹴る。懸命のセンター馬目の送球。しかしエンドランの分間に合わずランナーは生還、技ありの同点となった。次打者は三振で同点で試合終了となった。ふ~。試合後ビデオを見返すととても感慨深い最終回攻防であった。

同点で試合終了のため、長野ルールで勝敗をジャンケン対決で決める。9人が出て、先に5勝したほうが勝利。なんと、ジャンケン5連敗となった。悔しくて計算したら、1/32の確率。

数見監督のもと全員野球で望んだ。試合後の数見監督のコメントは、「好プレイありミスあり素晴らしいバッティングありよい応援あり、ジャンケンで負けても、それでも野球は楽しいね!」だった。
これがすべてだと感じた試合だった。 [解説 88久保田]

第3戦 全員野球で粘りの勝ち越し!有終の美を飾る!


【監督談話】3戦目の監督任されました大畠です。昨日よりの試合で皆疲れてましたが、粘って接戦、同点で数見先輩のヒットで何とか勝利出来ました。準優勝 面目保てました。コメッツエース 高島、久保田、葛谷投手でもジャストミートしてくる相手チーム強かったです!(G77大畠)

【試合経過】長野遠征2日間で3試合目。最終戦は昼食後この日の第3試合として行われた。監督は大畠。対戦相手はSBクラブ、長野県のチーム。これまでの成績は1勝1敗。コメッツに勝利すると2位以上の可能性がある。コメッツは負けると3位決定。勝つと2位以上となる。昼食後の待ち時間の長さもあり体が動くか心配されたが、1点を争う好ゲームとなった。

1回表先攻のコメッツは1番好調嶋村がサード横を破る二塁打。2番高島は四球。3番葛谷は死球でいきなりノーアウト満塁の先制チャンス。4番に入った久保田は、フルカウントからセカンドゴロフォースアウト。その間にサードランナー嶋村が帰り1点先制。久保田2盗のあと、5番佐藤令はキレイなレフト前ヒットで2点目を入れた。

1回裏SBの攻撃では、センター広中がランニングジャンピングキャッチ。抜けていれば失点していた。ファインプレイでしのぎ初回の緊張から開放される。

先発葛谷は、試合前二日酔いで「気持ちワリー」と言いながらも、それがかえってよかったのか、責任回3回を見方のエラーによる1失点におさえる見事な投球。山田の好リードも光った。

3回のコメッツは広中、田村の待球作戦から連続四球。ベンチを沸かせる広中の2盗もあり、高島四球でツーアウトながら満塁のチャンス再び。そこで葛谷は二日酔いをものともせずに、値千金のレフト前2点タイムリーヒットを放った。ベンチのボルテージはマックスに。

4回から東京コメッツはエース高島登板。必勝逃げ切りに入る。しかし、ねばるSBは高島から長短3連打で1点。なおも2,3塁からパスボールと悪送球で2人のランナーが生還し同点となってしまう。押せ押せのSBは次打者がニ塁打で勝ち越しチャンスを作る。しかし高島は次打者をショートフライに打ち取り見事ふんばった。

同点の5回最終回。なんとしても得点したいコメッツは、ワンアウト後川嶋が持ち味を生かしたサード前セーフティバント、これが見事に決まる。パイセンかっこえ~!2盗もきまり大畠監督が動いた。代打清水のセカンドゴロの間に川嶋はサードへ進塁。ツーアウトとなり、大畠監督が再び動いた。代打数見。ベンチの応援がマックスに。カウント3-1から振りぬいた打球はライナーで二遊間へ。だれもが抜けたー!と思った瞬間、SBのショートがバウンドした打球に両足が1mは空中に浮いたようなダイビングキャッチ。砂埃のなか立ち上がりファーストへ送球。 数見必死の走塁。どうだ… 送球がすこしそれショートバウンドとなりファーストが後逸。数見はセカンドへ。川嶋ホームインで、ついに1点勝ち越しとなった。ショートのプレイに両チームから賞賛の拍手が起こった。ブラボー。

最終回高島は気力のこもったボールをコーナーに決め、ラストはあざやかな三振で、三者凡退でしめ、コメッツが接戦を物にした。

相手SBは中軸打線は強力で走力もあり良いチームだった。コメッツは各個人が持ち味を発揮し、3戦目さらにチームがまとまってきた感じがした。短期戦での調子の良い打者を上位に並べたり、要所の代打策など、大畠監督の采配も良かった。

2日で3試合。この疲れを帰りの温泉で癒し、美味いビールを楽しみに帰りのバスに乗り込んだ。みなさん、お疲れさまでした。ありがとうございました。また、来年! [解説 88久保田]